精密検査を受ける

経営相談師の機(ハタ)です。

 

先日、健康診断で「要精密検査」のコメントを貰ってしまいました。

所見欄には「腫瘍の疑いあり」の文字が!! 部位は腎臓です。

慌てて腎臓病の専門科がある大学病院を探しました。

ようやく診察の予約が取れたものの、2週間先です。

この間に病気が進行して手遅れになったらどうしようか、などと

気を揉んでおりました。

 

診察当日、10時からの診察に対し、9時半までに外来受付を

済ませるようにとの注意があり、早めに「総合外来センター」という

所に行きました。

すごく大きな建物です。これは大学病院と言うより役所、それも

都道府県庁の新庁舎みたいな感じで、圧倒されます。

 

まずは正面の「初診受付」と掲示のあるカウンターに行き、健診

センターからの紹介状と健康保険証を提示します。最近の大学病院

では、紹介状が無いと原則診察してもらえないそうです。軽度の病状

の患者が高次医療施設に直接来ないようにするためのバリアーで

しょう。これはこれで納得できるやり方であると思います。

 

診察券の作成など、初診時の書類を作成する間、ソファーで待ち

ます。既に20名以上の老若男女が座っています。書類ができた人

の名前が呼ばれ、それぞれの診療科の病棟に行くように言われて

います。大きな病院では、患者を待たせるのは、当たり前のように

行われており、患者の方もそれを受忍するのが日本の医療です。

待つ間に、自分が激痛を抱えていたら、さぞかし苦しい思いを

しながらこの時間を過ごすのだろうなと、想像してしまいました。

 

今回は、さぞかし待たせられるだろうと、こちらも対策をしてきて

おります。待つ間に読む書籍はもちろんのこと、午後にまでかかる

ことを想定して、昼食のパンや飲み物まで用意しました。

この人数なら30分はかかるだろうと想定していたのですが、15分

経過した頃に呼び出しがあり、ちょっぴり嬉しくなりました。

 

しかし、泌尿器科の受付に行くと、またもや大人数の診察待ちが。

諦めてソファーに腰掛けて待っていると、程なく看護師さんが私の

名前を呼びます。診察室に入るのではなく、採血と検尿をして、

その後に超音波(エコー)検査を受けるように言われました。

 

さすがにいきなり診察ではなく、CTスキャンぐらいはするだろうと

予想してましたが、健診センターと同じ検査を再度行うようです。

3階の泌尿器科から地下の検査センターに移動します。しかし、

採血と検尿はスムーズでした。殆ど待ち時間らしい待ち時間が

ありません。全てコンピュータシステムで、情報共有されてるようです。

 

3階の泌尿器科に戻ってエコー検査を受けましたが、こちらも

すぐに検査が開始されます。この時点で10時を過ぎていました。

検査結果が出てから診察を行うと言うので、30分くらい待ちました。

 

大型ディスプレイに私の受付番号が表示されてから、診察室に

入るルールです。結果は、腫瘍ではなく、嚢泡という水溜りの様な

もので、安心しました。

 

それにしても先生の丁寧な説明はもちろんのこと、エコー検査の

解像度には驚かされました。健診センターの不鮮明な画像と見比べ

ながら説明を受けたのですが、ビックリです。何ミリ×何ミリという数字

まで正確です。さすが腎臓病で定評ある大学病院だな、と感心しました。

 

最後の会計も非常にスムーズです。駅にある券売機のような機械

に診察券を入れ、精算します。もちろんクレジットカードも使えます。

 

病院を出たのが、11時過ぎ。正味2時間というところでしょうか。

画期的に迅速という程ではありませんが、「待たされた」という感じは

ありませんでした。むしろ人数の割にはスムーズで、よくできたお客様

対応システムであるという感触です。

 

病院のカルテシステムは、昔からありますが、患者さんを待たせない

というサービス業の観点に立ったシステムが、ようやく普及してきた

ようです。医療機関・病院は、サービス業であるということをもっと

自覚するべきです。医療技術もさることながら、このような顧客対応が

病院を選ぶ指標として重要視されるようになるのではないでしょうか。

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